◆放生会とは・・・◆
「放生会」とは、万物の生命を慈(いつく)しみ、殺生を戒め(いましめ)生き物を供養する仏教の殺生戒に基づいた神事のこと。
またそれと同時に、実りの秋を迎えて、海の幸・山の幸に感謝し、商売繁盛や交通安全も祈願します。
京都の石清水八幡宮、大分の宇佐神宮など全国の寺院や八幡社で春または秋に催されますが、例年9月12日から18日まで博多の筥崎宮で行われる放生会は特に規模が大きく、「博多どんたく」「博多山笠」と並んで【博多三大祭り】のひとつ。千年以上の歴史と伝統を誇る祭典で、秋祭りとしては九州最大級です。
一般的には「ほうじょうえ」と呼ばれていますが、福岡の筥崎宮では「ほうじょうや」と呼んでいます。
期間中は、約1Kmもの長い筥崎宮の参道に約700ほどの露店が並び、境内ではさまざまなイベントが行われ大変賑わいを見せます。
例年100万人以上の人出で賑わいます。
2年に一度行われる御神幸行列や放生神事などのほか、幕出し、チャンポンと呼ばれるビードロ細工、おはじき、しょうがなどでも有名。
期間中は、やむを得ず殺生をした生き物や、ペットなどの放生会感謝祭(供養祭)も行われます。
◆放生会のはじまり・・・◆
仏教経典のひとつ「金光明経」によると、「釈迦」の前世とされる「流水長者」が、大きな池で水の流れを止められ死にかけた無数の魚たちを助け説法をして放したところ、魚たちは転生して感謝したと記されています。
その事から放生会とは元々は、捕獲した魚や鳥獣を野に放し殺生を戒める仏教儀式でした。
放生会のはじまりは養老4年(720年)。当時、南九州での戦の犠牲者の霊を慰めるため、全国の八幡の総本社である大分の「宇佐八幡」で弔ったのが起源とされています。それがきっかけとなり八幡さまにちなんだ祭りとなり、各地に広がったとされます。